IDOL・VOGUE FASHION NIGHT OUT 2017
中野ブロードウェイZingaroギャラリーにて。LEICAを携え、足の先までTHOMBROWNEを纏う。彼の名前はIDOL。
仕事で制作している地元フリーペーパーでもIDOLについて書いたことがある。その時は誌面のイメージ写真を撮り下ろしてもらうなど制作にも協力してもらった。IDOLはソウルファッションウィークなどへ赴き、ファッションフォトを撮影するなどストリートを活動拠点としている。「人」を撮ることに面白さを憶え、最近ではポートレートフォトの一つの到達点ともいえるヌードフォト表現に重きを置いている。「ヌードを撮るってことの定義は必ずしもハダカである必要はないと思っていて、その中に自分の好きなファッション的要素を入れている」と話すIDOLの写真の魅力を個人的に論じるとするならば、フィギュアのような作られた美しさがあることだ。誤解を恐れずに言うと、その「あざとさ」こそが彼の魅力である。スナップでそれをするのは逆に難しいと思うのだが、彼の作品からは生の被写体においてもどこか二次元的。賛否のあるところだが個人的にはそこが好きなのだ。「ファッション」という言葉が内包するひとつの要素としてどこか空虚で、どこまで行っても人によって人のために作られたイメージがある。それをシニカルに映し出している、と言ったら考えすぎだろうか。僕は写真には疎いので偉そうに批評することは憚られるしそんなつもりは毛頭ない。感じたまましか語ることはできないが、ブレずにそのまま我が道を突き進んでほしい。お互いに刺激し合いつつ、面白いことをしていけたらと思う。同じ年齢で、ファッションが好き。なかなかIDOLという人間の本質は掴めずにいる。それこそが名前の通り「IDOL」そのものなのかも知れない。
さて、そんなIDOLとVOGUEが主催するFASHION NIGHT OUT(以下:FNO)に行ってきた。正直に言うとIDOLとはお互い身に付けるブランドや好みなど対極だ。それでも興味をそそられたのは、ファッションを愛するストリートフォトグラファーとして活動するIDOLがどんな被写体に惹かれ、どんなものにシャッターを切るのか見てみたかったからである。そこからIDOLについてより知ることが出来るかもしれないと夜の表参道に繰り出した次第だ。IDOLが切り取る写真から、ファッションに沸く一夜の雰囲気を楽しんでほしい。
PHOTO BY IDOL
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VETEMENTSのスヌープTはやっぱり人気。どうしても僕の友達に似てるんだよなあスヌープ。
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「ボン」
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MONCLERの広告は印象的だった。
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この日のピザスライス2はパーティ状態。最高に盛り上がっていた。
PHOTO BY IDOL
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雑誌やメディアに引っ張りだこのUngrid クリエイティブディレクター AZUSA TAKAZONOことあずさんと偶然の邂逅。フォロワー10万人を超えるあずさんと、インスタグラマーとしても抜け目ないIDOLはチャンスを逃さずバッチリ撮影。お二方とも、とても気さくな方で快く写真に応じてくれた。さすがである。実は、この日、IDOLの元同僚として働いていたしおりちゃん@tuccionも合流。彼女はUngridの運営スタッフの一人としてあずさんとともに仕事をしている。そんなしおりちゃんを含めた僕ら山梨組でFENDI前ではしゃいでいたところを、あずさんたちにばっちり目撃されていたという。山梨でもファンが多いため、あずさんのインスタグラムストーリーにアップされたのを見かけた地元の幼なじみが「コレ、映ってるの智久?(僕の名前)」なんて連絡が届いた。クラシックでプレッピーな雰囲気も漂わせつつ、ドレッシーなモード感を兼ね備えた今季のUngridもぜひチェックしてほしい。
PHOTO BY IDOL
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しおりちゃんは自分が仕事を一緒にしたいと思っていた人と、その場所で頑張っている。彼女の活躍とブランドの更なる躍進を心から応援したい。
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この日集まった仲間たち。互いの友人たちが顔を合わせ、予期せぬ出会いもあった。ファッションを切り口に人が出会う。ささいなきっかけに過ぎないかもしれない。もしかしたらそれっきり会うことはないかもしれない。僕としてはそこがファッションカルチャーの醍醐味であり好きな部分だ。いつしか、IDOLを探るという目的は二の次に、一夜のお祭りを楽しんでいた。
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